クロマキー撮影について・撮影時の注意点

出演者の背面にグリーン・ブルーの背景布などを敷いて、その色を透過させて合成することを「クロマキー合成」と呼びます。

こちらではクロマキー収録にあたっての注意点を書いていきます
(当スタジオ・グリーンバックでの例になります)

上記は正常にグリーンバックで透過されている例です。

適した衣服としては

○暗めではっきりした色のもの(黒、グレー、茶、紺など)

○背景と同系色でない色味のもの(青、赤、光沢のない白など)

○マットな素材、光沢のない衣服

といったものが挙げられます。
光を反射しづらく、背景色と差があるほど
境界線がくっきりと、透過しやすくなります。

反対に、適さない衣服としては

×緑系・明るい黄色系のもの

×テカリ・シワやヒダの多い素材のもの

といったものが挙げられます。

背景色と同系統の衣服、今回のグリーンバックでの撮影で言うと
緑系(特にライトグリーン)明るめの黄色系(クリーム色など)
透過されやすく、背景と同化してしまいます。

これは撮影時の小物、本などを持ち込みたいという場合も同様です。

また、光沢感のある素材のもの・シワの多いシャツなどは
グリーンバックが反射して移り込み、透過されやすくなります。

可能な限り、上記の色味を避けた衣服が好まれます
(背景がブルーバックの場合はまた異なりますが、ここでは割愛します)

また、その他注意点として

△上記のような色味の柄・ワンポイントが入った衣服

△同色のウィッグ、染色した毛髪

△金属アクセサリー類

などにも気をつける必要があります。

花柄のワンピースに含まれる葉の緑色、
緑・黄色系のロゴなどが入った衣服や小物、
髪の挿し色の緑・明るめの金髪・・・など、
細かな部分で影響が出る可能性があります。
 

また、指輪・ピアス・ネックレス・腕時計など
金属製の光り物は反射して角度によっては透過されてしまう場合があります。

撮影時・配信時にクロマキーには適さない小物を映したい、という場合
その場面だけ合成せずに撮影するなどの対応策もありますので
ご利用の際にはご相談ください。

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